8月7日 日曜日

 

■■■今日は定休日■■■

今日はVC定休日。
昨日は高田町で動く七夕。
今日は気仙町でけんか七夕。

動く七夕は見れなかったけれど、けんか七夕楽しみ。
渋滞するかもと思ったので、7時過ぎにはイズミさんの
家へ向かい、庭に車を停めさせてもらう。

時間が経つに連れて周りが騒がしくなる。
車が揺れた気がした。

10時前、らっさん、チッチさんユーヘーさんも
登場するも、お祭りのスタートを
待ちきれなかったのか帰ってしまった。残念。



■■■命が吹き込まれ■■■

昨日見たときとはうって変わり、
奇麗に装飾されていた。
太鼓や笛の担当の子や人も乗り込み
制限時間いっぱい。力強く皆で綱を引っ張る。

今回の津波で、4つの街にあった山車のうち3つは
流され、この下八日町の山車だけが残った。
毎年山車の制作に1ヶ月を費やすらしく、
1台しかないし、被災した皆にそんな余力も
ないだろうから開催が危ぶまれているという話も
たくさん耳にしたけれども、
ここに4つの街から集ったたくさんの熱い想いが
実現させた。

みんな声を張り上げたり、綱を引っ張ったり、舵棒を
押したり。

山車の形状は違うけど、僕の地元の挙母祭の
山車もこんな感じでみんなで引いていく。
懐かしい。久しく祭りの時期には帰ってないから
今年は見にいこう。




山車の上では若い子が笹を振り回す。
イズミさんの家の前の細い道を街の方へ下り、
津波に飲み込まれた気仙小の横を抜け、ぐるっと
回って気仙 成田山、あの金剛堂の麓を目指す。

と、黄色い鉄砲町の法被を着た畳屋さんを見つける。
思わず抱きつく。
特に言葉はなかったけど、畳屋さんも今日という日が
すごく嬉しかったんだと思う。
すごくいい笑顔だった。









山車と一本松。

ひまわりと山車。

道中、畳屋さんが僕に木で出来たお守りのような
お祭りの印をくれた。
なんか仲間にしてもらったようですごく嬉しい。
首から下げて、オフィシャルカメラマン気分 笑











■■■到着&到着■■■

気仙 成田山に到着。
到着すると、あのマイヤからアイスの差し入れが。
大勢の子供たちを中心にみんなに配られる。

僕はただの見学者なのでもらわない。
マイヤも竹駒に仮設の店をようやくオープンさせて
皆の生活のためにがんばってる。

写真を見てもらうと分かる通り、山車は下八日町、
舵棒は鉄砲町のものになっている。
これも二度と見る事のできない皆の復興に対する
熱い想いなんだなと思った。

そうこうしてるうちにナオコちゃんも到着した。
畳屋さんがビールをくれた。
暑いので旨い。
ケイコとナオコちゃんはなぜか日本酒。
まったく酒飲みは。
ここにミエノさんがいなくてよかったと
ちょっと思った 笑






■■■公民館の方々■■■

公民館で知り合った方々もみんな元気そうだった。
会長さんも、カンノさんもいた。キンさんは
会えなかった。




■■■ゆるゆると■■■

長閑に時間は過ぎ、皆楽しそうに過ごしている。
桜の宴のときにお話をされていた佐藤さんも
元気そうだった。
■■■フリスビー犬■■■

太鼓の準備の間、フリスビー犬が技を披露していた。
大きな犬を目の前にしても動じない小さな女の子と
早く投げてとせがむ犬の光景などが微笑ましく、
可愛かった。



■■■暑いので■■■

何度もかき氷を食べる。
飲み物も飲む。すごい水分を取った。

お腹もすいたので、お好み焼きも食べる。
以前物資を持っていったときに、二日市公民館で
移動販売車でお好み焼きの炊き出しをしていた
人たちだった。美味しかったっ。


■■■大船渡東高校 太鼓部■■■

今回のお祭りを仕切っている方の挨拶とお話で
太鼓の演奏が始まる。

大船渡東高校の太鼓部の太鼓のお披露目。
男の子も女の子も勇ましく力強い。

先輩方が一番前を陣取って聞き入っているのが
印象的だった。















■■■炊き出し■■■

チキンのフライかなにかの炊き出しの前を通ったら、
1ついただいてしまった。
冷凍ものなんだろうけど、すごく美味しかった。

そしてこちらも差し入れとなるカップ麺。
すごい数の箱。箱単位で皆さんに配っていたが、
余っているとアナウンスされたので
1ついただく。

旨いけどキング盛りなので腹一杯に。


■■■みんな■■■

桜の宴のときに見かけた皆さん元気そうだった。


■■■トーナメント■■■

ようやく本番。
けんか七夕のけんかの始まり。

山車は1台しかないので、一台を使って引っ張り合う
形でやる事に。ようは綱引きだ。

荒町、鉄砲町、上八日町、下八日町の代表で
くじ引き。対戦相手を決め、番号で上手か下手かを
決める。

みんな自分たちの街、もしくは応援してる街の綱を
持つ。
我らが畳屋さんの所属している街、鉄砲町。
みんな準備をする。

山車の中で太鼓と笛の演奏、外でもみんなが
演奏する。

練り歩いている時、けんか時で曲が変わるらしい。
気仙の子たちは、小さい頃から
男の子は太鼓、女の子は横笛を当たり前のように
覚えさせられるらしく、みんな手に手に笛を
持っていたり、代わる代わる太鼓を叩いていた。
いいな、そういう風習がある土地は。

僕も子供の頃、挙母祭のお囃子組に
入りたかったけど親にダメって言われたな。




合図でおもいっきり綱を引き始める。
皆本気!一進一退。
これぞ祭という感じ。

4台あった頃はもっと熱かったんだろうなと思った。
いや、今回ほど熱い事は無い。そう思う。



































■■■泪雨■■■

途中キツネの嫁入り。
普段ならただの天気雨なんだろうけど、
どこか違った気がした。
■■■気仙町けんか七夕保存会■■■

いよいよ保存会の方々の演目。


















■■■そして夜へと■■■

そして山車は夜の装いに変わり、灯がともされ始めた。
僕らは次の日の事もあったのでここで気仙町と
お別れをする事に。
できればもっとゆっくり見たかったけど仕方がない。
この瞬間に立ち会えただけでもよかった。





夜は大きなスクリーンに過去のけんか七夕の映像を
写し、みんなで視聴するようだった。
それも見たかったな。

またボランティアで来ますと芳野さんや
ヒロタカ、シュンヤ、二人のお母さんにお別れを告げ
車に向かおうとすると、お母さんが物資でもらった
お菓子だけど食べてくださいとクッキーをもらった。

甘過ぎず、美味しく優しい味だった。
今の皆の気持ちのような味。
ありがたく車中でいただいた。


帰りに、国見SAでヨコヤマさんとオカリナさんを
拾っていく予定があったので、ナオコちゃんを
一関駅で降ろし、ナオコちゃんは新幹線で帰宅。

ヨコヤマさんの乗ってきたキャラバンはヨヘさんと
ウメちゃんが今朝乗って帰ってしまったので、
ヨコヤマさんは東京まで足がない。東京まで戻れば
ヨヘさんの家にキャラバンがいるのである。
なんともややこしいけど、柔軟にみんなの時間や
行動に対応するヨコヤマさんすごいな。
そんな人だから困ってる時こそ僕が助けなきゃと思う。
困ってるというより、状況を楽しんでるんだと
思うけど 笑

国見に迎えに行く。
渋滞で少し遅れがちになってしまったけど、なんとか
ヨコヤマさんとオカリナさんを回収。

一路東京へ。

オカリナさんを巣鴨駅で降ろし、ヨヘさんちへ。
日が変わって1時キャラバンにたどり着く。

大阪の社交辞令だったのか、ヨコヤマさんがヨヘさんに
飯行くかと言ってたのに便乗した。
実際は行く気はなかったんじゃないかと後でケイコに
聞かされて気づいた。確かにご飯食べたもんなぁ。

そのせいで月曜の仕事の時間までにヨコヤマさんは
会社に戻れず、奥さんに怒られたとか。
本当にごめんなさい。

各地で花火プロジェクトや、復興のお祭りがこの時期
盛んに行われているよう。
地元の祭は心の支えだと小さい頃から挙母祭が
好きだった僕はそう思う。いいなお祭り。

2日目終了。


同乗者
ケイコ
合流者
ナオコちゃん
 

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