8月6日 土曜日

 

■■■まずは金曜夜■■■

喜国先生の本が発売された記念のサイン会に
出席するため、池袋のジュンク堂へ。

盛況。
ファンが多く、みんなと合流したときにはすでに
長蛇の列。順番を守って並ぶ。
並んでいる最中、大阪組のヨコヤマさん、ヨヘさん、
ジェイソンさん、ショータローさんがうるさい。
ボケにボケをかぶせて普通に会話している。
笑いが止まらない。めんどくさい。
困ったもんだ。ムラヤマさんが少し離れて並んだ
理由が少しわかった。
少し離れているムラヤマさんにすら
ちょっかいをかける始末。
ウメちゃんはニコニコしている。
ウメちゃんは元々シンジさんたちとtwitterで
繋がっていた女の子らしい。初対面。

大きい小学生がたくさんいるようだった 笑

もうすぐ僕らの番て時に、ケイコも合流。
無事サインをいただき、お店を出る。


打ち上げまでまだ時間がある。
今回ヨコヤマさんはまた大船渡にたくさんの
ベッドを届けに行く予定。

キャラバンで前の席に3人(ヨコヤマさん、
ジェイソンさん、ショータローさん)後部席を潰して
後ろは全部ベッドで大阪から走ってきた。

東京からヨヘさんを乗せていかないといけない。
ショータローはデブロン(僕)の車に乗って
陸前高田へ行ってボランティアしてこいなど、
ショータローさんがちょっと可哀想なことに。
この時点で、ショータローさんは
あまりしゃべった事がなく、僕も2日間ちょっと
大丈夫かなと不安を覚えたので、頭をひねってみた。

ヨコヤマさんは東松島で作業をした後、大船渡へ。
僕は今回は陸前高田でボランティア。
大船渡は陸前高田の北に隣接する街。
僕の車は今回はケイコと2人だけ。

じゃあ、キャラバンの後部席を潰している分の
ベッドをウチのハイエースの後部席を潰して
そこに載せていけば、僕もボランティア後に
大船渡に持っていけるし、すべてが丸く収まるなと
思い、僕の車にベッドを移す事を提案。
ヨコヤマさんも受けてくれた。
これでショータローさんもヨヘさんもキャラバンで
行ける。

で、話し合いの結果、サイン会の打ち上げまでの間に
載せ替えてしまおうと言う事に。
載せられるかまずキャラバンを見にいく事にした。

しかし、ここからが大変だった。
運転してきたショータローさんも、ヨコヤマさんも
ジェイソンさんも停めたコインパーキングの場所を
全く覚えていない。
あっちだこっちだいいながら30分くらい同じ所を
行ったり来たり。
途中、ジェイソンさんもヨヘさんも歩くのいやや。と
言い出したので、ケイコやウメちゃんも一緒に
ジュンク堂に帰す。

ヨコヤマさんと、ショータローさんと3人で探す。
遠いところに停めたと言っていたが、見つけた時、
ジュンク堂のすぐ裏に停まっていた。
全く大坂人はこれだから 笑

確認して載せられるとわかったので、
すぐハイエースをそこへ回す。

ハイエースの中を整頓して、後部席を倒しベッドを
載せ替えた。奇麗に収まった。
そしてすでに始まってしまった打ち上げ会場へ
急いで向かう。
 
■■■改めまして■■■

喜国先生、新刊出版おめでとうございます。
自己紹介したり、双葉社の文庫本の話をしたり、
ボランティアの話をしたりワイワイ。
楽しい席だったので、なかなか腰が上がらなかったが
いい時間になったので、
帰って出発の準備をする事に。

そういえば、打ち上げの席に間に合った
フジタさんが来ていた。

ウメちゃんは夜行バスで行くと言っていたけれど、
ヨコヤマさんがウチの車に乗っていけやと
誘っていた。尚ベッドをこっちに移しておいて
よかった。


■■■重い■■■

重い。
さすがにベッドが重い。

準備も済んで出発。
いつもより慎重に走る。

走っている最中、さっき別れたヨコヤマさんから
連絡が。いまどこや?
矢板北辺りです。
じゃあ、ガソリンが入れられる所で休憩しようや。
わかりました。那須高原ですね。
ということで、那須高原で食事をする事に。
打ち上げでご飯いただいたんだけれども。

ボランティアと聞かされて東北に来ているのかと
思っていたジェイソンさん。
実はドッキリで半分拉致のように
連れてこられたらしい。
今日が誕生日なので、ドッキリなプレゼントとの事。
仙台空港まで行って、そこで仙台-伊丹のチケットを
渡して完了らしい 笑

この時点でもまだどこに連れて行かれるのか
分からずにいたらしい。
なんともスケールのでかいドッキリなんだ。

気づいてたとしても、知らないという
ジェイソンさんの優しさも素敵。

そんな状況下でも、眠そうなヨコヤマさんを気遣って
運転かわろか?とジェイソンさん。
それに対してヨコヤマさんが、
どこに行くかわかってんのか?と。
怒り気味に、ジェイソンさん
しらんわ!!!なんてやりとり。


■■■陸前高田へ■■■

5時過ぎ、一関に到着。
ご飯を買って陸前高田へ。

■■■朝のひととき■■■

7時前VCの駐車場に到着。
後ろを開けて着替えていると、
定年後の時間を使ってボランティアに
来ているのであろうおじさんが話しかけてきた。

陸前高田は初めてで。
普段は気仙沼に入っているんだけど、
仲間が偵察に行ってこいというので来てみた。
こちらはどういう状況?と聞かれ今までの状況を
知っているだけ話した。

そして僕の荷室を見て、こっち関係の仕事の人?
と聞かれ、いやグラフィック関係です。と答えたら
ずっこけてた 笑
そりゃそうだ、誰が見てもグラフィックの仕事してるとは思えないよなぁ。



■■■マッチング■■■
今回もイズミさんにうまく連絡が取れてなく、普通に
マッチングすることに。
前回同様、寝かせてもらって、
ケイコにマッチングしてきてもらう事に。
らっさん、チッチさん、ユーヘーさんも
合流していたようで、同じ現場にマッチング。

今回は竹駒のあたりの個人宅の井戸掃除。

もう一人、なんと愛知県は岡崎市出身、豊橋在住の
イケダさんも同じ現場に。
彼は軽で愛知から自走してきたらしい。

到着して依頼主に連絡すると、最初だけ来てくれて
指示を出して飲み物を差し入れしてくれて
帰っていった。VCの情報では無愛想だけどあまり
気にされないようにとの事だったけど、
ニコニコしていて、いい方だった。

作業内容も把握し、開始することに。
2つある井戸のうち1つはもうすでに掃除が
終わっているようだったので、 6人でやる事も
ないかと思い、依頼主に草もかりますよ。というと
じゃあウチの田んぼこの3つだからあぜ道だけでも
やってもらえるかと。
若干その広さに、草刈りもしますよと行った事に
後悔しつつもせっかく買った刈払機を活用したいので
がんばる。





依頼主のポンプでまず水抜き。
水を抜くといろんな生き物が出てきた。
ドジョウ、タガメ、イモリ(うじゃうじゃ)
気を使いつつ底にたまったヘドロをかき出す。

真面目が集ると作業が早いね。

僕はそれを遠巻きに見つつ、草刈り。



■■■自然がたくさん■■■

休憩中、家の裏の畑などを覗く。
花がたくさん咲いていた。

軒下から子連れのネコも。
魚肉ソーセージをあげると警戒しつつもモグモグ。

他にもカエルやバッタ、蝉の抜け殻など。
自然がたくさんだった。

イズミさんから電話が入る。
今日の作業の話をしたとき、上手く連絡が取れてれば
明日のけんか七夕の山車の組み立てを
手伝ってほしかった。と言われた。
やりたかった!
もう作業にかかってしまったので、手伝いには
行けないけど、夕方大船渡に行く前に山車を
見にいきます。と言って電話を切った。

あーもっとちゃんと連絡取っておけばよかったと
後悔。
でも今やってる作業ももちろんおろそかには
できない。気を取り直して再開。







■■■作業再開とお昼■■■

井戸チームはバケツリレーでどんどんヘドロを
かき出し田んぼへ。

ユーヘーさんが草刈りした後をレイキでかき集める
作業をしてくれる。
草ぼーぼーだったあぜ道もだいぶ奇麗に。

そしてお昼になったので昼食に。

依頼主が家の中で休んでいいからと
言ってくれていたが、なぜか皆日向でご飯を
食べ始めた。イケダさんが見当たらない。
探すと、納屋でご飯を広げていた。
僕もそこへ行き、イケダさんとお話をしながら
食べる事に。

イケダさんの今までの活動の話や、僕の活動の話を
する。

ボランティアで作業しに行ったのに、
被災者の方に仮設に招かれて、
ご飯をたくさんいただいたりお酒をいただいて
しまった。という話は僕も身に覚えがあって
笑えた。

みんなズッコケ話もありつつ色々やってるんだなー
と今までの自分を思い出しながら
昼の時間を過ごした。



■■■引き続き■■■
井戸チームは井戸の作業。
僕は草刈り。

そして午後もいい時間に。

草刈りもなんとか目処がつき、終了。
普通に草が生えているので、
あまり意識してなかったが、ハンガーが半分だけ
地面から顔を出していた。
多分あぜ道もだいぶ砂や土が堆積しているんだろうと
思った。いつかはこのあぜ道も泥を撤去するのかな。



■■■お片づけ■■■

井戸も石の壁につもった砂を最後に水で洗い流して
完了。
道具を片付ける事に。
みんな奇麗にお片づけ。
らっさん、チッチさん、ユーヘーさんは
暑くて水浴びしてスッキリ。

イズミさんに今から見にいくと伝えると、
今日は別の所に居るので行けないとの事だった。



■■■山車を見に■■■

前回の事もあったので、まずはVCに行き
道具を返却する。
うがい手洗いをして、コーヒーをいただいて
山車を見に。
らっさん、チッチさん、ユーヘーさんも一緒に。

山車を組み立てている場所はイズミさんの家の奥の
空き地。
行ってみると骨組みは仕上がっていた。
でも、誰もいないので明日のお祭りの会場となる
金剛堂の麓へ。
4月に桜の宴をした場所。
仮設のお風呂が出来ていた。
あの日以来の久しぶりに金剛堂からの景色。





■■■大船渡へ■■■

ここでらっさんたちと別れ、大船渡へ向かう。
昨日載せたベッドを届けるために。

国道45号線を北上し、三陸道を通って大船渡へ。



■■■合流■■■

先に到着したヨコヤマさんからiPhoneのmapで
場所を指定してもらい、迷う事なく届け先に到着。
ベッドを下ろす。

ヨコヤマさんは前回、大阪ならたこ焼き焼いてよと
言われたのでたこ焼きセットをしっかり
積んできたけど先方のスケジュールもあり
焼かずに今日は終了となってしまった。

ヨコヤマさんたちはこのまま東松島へ。
僕らは以前ケイコの会社から譲り受けた中古のPCを
盛岡市にある岩手県立大学へ届けるために北上。
と、その前にお風呂に入りたいという話になり、
こちらの方に伺うと、近くにあるよとのことで
道を教えてもらう。遠慮したけど、
お風呂の場所まで誘導してくれるというので
お言葉に甘える事に。

■■■気持ちいいけど■■■

誘導してもらい車で走る事5分くらい。
YSセンター内にある銭湯へ。

ホール内に愛知県岡崎市から届けられたメッセージが
貼ってあった。今日は岡崎市づいていたな。
同県なだけに嬉しい。


チケットを買って入浴。
入ってみて気づいた。
いつもの銭湯や温泉のようにシャンプーなどがない。
慌てて服を来てフロントに行くと、いつもは
売店に売ってるんだけど売店今日は休みでね。
と言われ、忘れ物の中から借りる事に。

ささっと洗い、ささっと湯船に浸かって出る。
充分気持ちよかった。

ここでヨコヤマさん、ヨヘさん、ウメちゃんと
お別れ。

仲間同士こうやって別々に動いてるのも
なんかええなぁ。というヨコヤマさん。
わかる気がした。





■■■盛町灯ろう七夕まつり■■■

さっきベッドを下ろす場所へ向かう途中見かけた
お祭りが気になったので、盛岡に向かう前に
お祭りを見ていくことにした。

申し訳なかったけど、ドラッグストアの駐車場に
車をちょっと置かせてもらう。
もちろんちゃんと買い物もした。

まだ祭りが始まっていないのか、山車は
停車したままだったけど、夜が近づくにつれ、
灯がともされ奇麗になっていく。






■■■今日3回目の愛知県■■■

前回来た時に遊林ランドでお話しした方々も
愛知から来た方々だった。
今回お祭りに出店してた方々も名古屋から来た
方々だった。
愛知は大船渡を応援してるのかな?
小さい子もお手伝いしていた。
やっぱ同県の人に会ったり、見かけると嬉しい。
これから踊るであろう団体さんや、
太鼓や笛を奏でる人たち、海外からボランティアで
来ている人たちいろんな人がにぎやかに
過ごしていた。

後ろの時間もあるので、あまり長居出来ず、
このお祭りの本番を見れなかったけど、
お祭りの活気はいいもの。今夜残りの行動のための
力を分けてもらえた気がした。








■■■気がしたのに■■■

のに。
力が抜ける出来事が。

腹ごしらえのために入った中華料理屋さんで、
僕はチャーハンラーメン、ケイコは麻婆定食。
ずいぶん待たされ、取り回しが悪いのか
後から入ってきた客に先をこされ。
ようやく出てきた
チャーハンラーメンに舌鼓を打とうとしたら、
どちらもほとんど味がない。
お湯に入った麺と、具が入った白飯を
食べているようだった。

ケイコの麻婆定食は美味しかったらしい。
残念。

■■■今日最後の■■■

今日最後の作業。
岩手県立大学にPC2台を届ける。
大船渡からおおよそ120kmの道程。

6月頃にケイコがTwitterで見つけたつぶやき。

もう間に合ってるかもしれないけど、
ケイコの会社の同僚がメンテしてくれた3台のうち
2台がまだウチで眠っていたので、今回行けると思い
ケイコにアポを取ってもらっておいた。

まだPCを欲しいという学生さんがいるとの
事だったので、よろこんでー。と届けに行く。

送ればいい話なんだけど、せっかくだから
手渡ししたい。
大船渡から国道107号を走り、釜石自動車道の
東和を目指す。そこから高速に乗り、
東北道に出て、盛岡ICへ。
盛岡とケイコから聞いていたけれど、
ICを降りてから今一度所在地を確認したら、
次の滝沢ICで降りた方が近かった。
仕方がないので下道で岩手県立大学へ。

■■■届けた■■■

なんとか到着。
警備員さんが24時間体制で常駐しているらしいので
警備員室へ。

届けるのは朝と伝えていたので、窓口に立った時は
警備員さんは警戒しているようだった。
確かに小太りのロンゲが暗闇から現れたら
身構えるよなぁ。
なのでケイコに事情を話してもらう。
すると、あーナルセさんですね伺ってます。
と笑顔に。中に入れてもらい、PCを搬入。

どっから来たの?と言われ、埼玉です。と答える。
それきっかけで少し会話をした。
印象的だった話。警備員さんがここに勤め出す前に
働いていた事がある3つの街すべてが
被災地になってしまったと言う事。
心配だけれども、なかなか仕事などもあり
現地へ行けないと言っていた。
今はそこに住んでいないとはいえ、辛いことと思う。

最後に写真を撮らせてもらい、また陸前高田に戻る。

■■■イライライラ■■■

陸前高田に戻る最中、一緒にボランティアに
来た事があるケイコの友人ナオコちゃんから
ケイコに明日のけんか七夕を見にきたいという
連絡が。

セレブなので、移動手段の選択肢は豊富だが、
電車やバスなどが平常運転ではない地域にくるので
時間の擦り合わせを相談していたらしい。

帰り道、山間を抜けて行く道なので、
なかなか電波状況が悪く、電波が途切れる事が多い。
上手く連絡を取り合えないらしい。
ケイコが電波がー電波がーとうるさいので、
イラッと始める。

もっと早くやり取りしとけと文句を言う。

今夜は住田基地の駐車スペースで寝ようと
思っていたのでそこに着いたら一切電波は入らない。
しかたないので、一旦住田基地へ行く道を通り過ぎ
住田町の市街地にあるローソンへ。
買い物をしている間に連絡を取り合い、なんとか
明日ナオコちゃんが来る目処が付いたらしい。
これで安心して眠れるということで、
住田基地に行き、寝る準備。
寝る前に仕事を少ししようと思い、準備をする。
が、ノートパソコンとHDDは持ってきていたが、
そのHDDに仕事のデータを入れ忘れていたようで。

仕事出来ず。

家を出る直前の自分に今度はイライラしながら
横になり就寝。

1日目終わり。

 

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