8月20日 土曜日

 

■■■義援隊バス■■■

今回はワサワサを乗せていく予定でいると、
ヨコヤマさんから、ヨヘを乗せてきてくれと連絡が。
よーござんす。ヨヘさんにもお世話に
なっております。席も空いてますよと。

と、ちょっとして、ワサワサから一人乗せて
いってほしい人がいると連絡が。
誰かと訪ねればウメちゃん。
前回キクニ先生のサイン会からのボランティアで
行動を共にした子だ。
実際は尾形家BBQの時には居たようだが、その時は
現場も違ったし話もしなかった。
5人になってしまうけど、女子3人後部席なら
問題ないかと思い承諾。

23時、女子2人は和光市まで来てもらい、
ヨヘさんは家が近いので迎えに行く。
そしてその足で高速へ。

今回は東松島でボランティア&お祭りに参加の予定。


■■■やっぱりあかん■■■

ヨヘさん眠い眠い言ってたけど、話し出すと
面白いのでずっといろんな話をする。
ヨヘさんも会社社長。いろいろ仕事の話や
経営の話などを聞かせてもらう。

また若い頃のシンジさんや、ジェイソンさんなどの
お話も聞く。

たった一人の関西の人にさんざん笑かせられながら
東松島を目指す。

 
BBQの時にお世話になったオガタ邸に
ヨコヤマさん達がいるとの事だったので、
いつものコンビニで朝食を購入しオガタ邸を目指す。

ちょうど着いたときに、
ノリツケさんとヨコヤマさんが道を歩いていたので
都合が良かった。朝4時過ぎに到着したのだが、
誰かを起こしたりしなくて済んだ。

たくさんのひまわりが出迎えてくれた。

■■■しばし■■■

しばしの休息。
ケイコ、ワサワサ、ウメちゃんは奥の部屋で睡眠。
僕はヨコヤマさん、ヨヘさん、ジェイソンさん、
ショータローさん、ノリツケさん、
お初のイナバさんやタクヤさんたちと
話したり横になったり。

6時頃、ヨコヤマさんがたこ焼きを焼く練習を
しにいくぞと言う。
今日は昼過ぎからありがとう東松島元気フェスタが
開催され、そこに義援隊でたこ焼き屋さんを
出店する事になっている。

事前にヨコヤマさんが苦労をしたことと、
フェスの実行委員会の方のお力で、いい場所で
出店出来る事に。

僕はその一角を借りてスーパーボールすくいを
やる予定。
以前働いていた愛知の会社、モダン装美で
先日実家にお盆休みで帰ったときにスーパーボール、
ポイ、袋を購入しておいた。
水槽はいつもスコップを入れているフネを使う事に。

オガタさんの娘さんがデザインしたキャラクター
のびるちゃんとおうちくん
素人とは思えないかわいらしさ。
これはキャラとして売り出しても売れるなぁ。

■■■東名駅前にて■■■

東名駅前に移動してたこ焼きセットを広げる。
イナバさんが指示を出しながら準備。

カツオブシやノリ、紅ショウガをタッパーや容器に
入れる。

その横で粉を水に解き生地を作る。
用意が整い、たこ焼き機に火を入れ、
油を塗り焼き始める。
様子を見ながら皆でつつく。

いい具合を見計らってひっくり返していく。
たこ焼き屋さんを見ていると簡単そうだけど
案外難しい。訓練が必要だねぇ。

大阪勢も一家に一台たこ焼き機がある(?)とはいえ、
あまり上手くやれていなかった。
朝練しておいてよかったみたい。

出来上がったたこ焼きに、手際よく
イナバさんがソース、マヨネーズ、ネギ、
カツオブシ、青ノリをかけて完成。

一口。
あっつい。
あっついけど、んまい!
外はカリカリ中はとろり。
最高のたこ焼き!!!









時間は7時半。
そろそろ女性陣も起こしていいだろうと思い、
迎えに行く。
早くたこ焼きを食べさせてあげたいので、
準備を急がせる。

戻ると、他の人たちも到着してたこ焼きを
食べていた。
みんな絶賛。今日のたこ焼き屋はいい感じに
なりそう。

■■■プロのお仕事■■■

来年映画が公開される漫画、さすらいのアフロ田中の
作者、ノリツケさんにたこ焼き屋さんの看板を描く。

たこ焼き屋の店長がヨコヤマさん。
ヨコヤマさんは劇中に出てくる西田シンジのモデル。
だから看板は西田シンジになった。
主人公の田中が脇役な感じで。

そして、到着して間もないハヤサカさんが
たこ焼の文字を描く。合作して完成。
うーん、なんかクオリティ高いわぁ。

スーパーボールすくいは看板も作ってないけど
まぁいっかな感じで。


■■■ボランティア開始■■■

お祭りは15時からなので、
それまではいつも通りボランティア。
体操をして、振り分け。

ヨコヤマさんは責任者なので、10時からのお祭りの
レクリエーションに参加。
設営隊でイナバさん、ジェイソンさん、カヨさんが
ヨコヤマさんとお祭りの設営現場へ。

ヨヘさん、ショータローさんも
そのつもりだったらしいが、普通にボランティアに
なったので、すねていた 笑

■■■ユニックドライバー■■■

皆は宮戸島班、東名班に別れそれぞれの持ち場に。
モギさんが、発電機が必要というので、
ヨコヤマさんがお祭り用に持ってきた発電機を
ボランティアの間だけ宮戸島に持っていく事に。
だけど、大きな発電機を運ぶためには
ダンプユニックを運転しなければならない。
ダンプユニックを運転出来る人間がいないため、
東名班の僕が運搬する事に。

が、カワノさんが宮戸島に行くサイトウ君が発電機を
持ってきてるから大丈夫だというので、
それを聞いて僕はそのまま東名の現場に移動した。

ところがモギさんから電話がかかってきて、
ユニックに土嚢なども積んでしまったから
来てくれと。

あわててカワノさんにその旨を伝え、
宮戸島の現場に向かう。
途中待っていてくれた黄色いスマートの
マツナガさんに先導してもらう。
島とはいえ、数メートルの水路で本州とちぎれている
感じの島。
そして海の浸食によって海岸が入り組んでいる。
3・11前と後でどのように海岸線が
変わってしまったのかよくわからないが、
走っていると急に港があったり、水没してたりで
よくわからない地形だった。

細い道を抜け、ようやく現場に着き、発電機と土嚢を
下ろしまた東名に戻る事に。
ユニックで仮の砂利道を走るのは本当に辛かった。
ちょっと帰るのをためらったくらい。

なんとか戻り、東名の現場に合流。





■■■庭掃除■■■

前回大阪から来た先生3人組とヨコヤマさん、
カワノさんとでブロック塀を壊した家の庭掃除。

土を取ったり、草を抜いたりする。
枯れた植木も抜こうとするも、ユニックを扱える人も
いなかったので、(実はヨヘさんが扱えたらしい)
チェーンソーで切る事に。
久々にチェーンソーの出動。
細いのですぱすぱ切って無事終了。
その後も草抜きや土を取る作業を続ける。








■■■昼休み■■■

隣の家の庭をお借りして昼休憩。
徹夜のままだったのでご飯を食べた後砂利の上で
寝てしまっていたら盗撮された。
アミヤさん撮影。

オカリナさんの昼休みの演奏にも慣れた。
いろんな曲を注文するも却下されて
ちょっとしょんぼり。

■■■午後■■■

13時から作業再開。
ちょっとお祭り会場の方の様子が気になる。
渋滞してて設営が間に合わなかったら
どうしょうかと。
最初は14時くらいにこっちを出れば余裕なんて
言っていたけれど、ヨコヤマさんと連絡を取るうちに
不安になり、13時半には東名を出る事に。

ハイエースはショータローさんとヨヘさんに任す。

一旦出発するも、道中ハイエースの鍵を持ってきて
しまった事に気づき、戻る。
と、ヨコヤマさんが忘れ物を取りにきがてら、
通行証を渡してくれた。
それを見ると、搬入14時までになっている。
まだ、お椀を買っていなかったので、
慌ててロックタウンに向かう。
ヨコヤマさんは倉庫に脚立を取りに行ってから
ロックタウンで合流するからと言って別れる。

ロックタウンに着いたとき、財布がないことに
気づく。実はダッシュボードの上にあったんだが
目に入らなくて慌てまくる。と、
ヨコヤマさんがロックタウンに到着。
お金を借りてダイソーでお椀を5個購入。
スーパーボールすくいの水もまだ確保出来て
なかったけど、とりあえず設営現場に向かう。

14時を過ぎていて、ちょっと警備員さんに文句を
言われつつもなんとか到着。
下ろすものだけ下ろして、車を指定の駐車場へ。

車を置き戻ると、キクニさん、ユカさんも
新たにたこ焼き屋さんの看板を描き起していた。
なんと、ついでにスーパーボールすくいの看板を
ユカさんが作ってくれた!嬉しい。
プロの漫画家さんが僕のお店の看板を
作ってくれたのだ。
小さいテントはヨコヤマさんが貸してくれた。
水もドリンクを冷やす用の水を分けてもらい、
なんとかスーパーボールすくい屋さんが完成。

小さいけど夢にまでみた
スーパーボールすくい屋さんをやる事に。
子供たちが喜んでくれるようにと、今回は金魚と
ドラゴンボールのようなスーパーボールと
ワンピースの絵柄が入った大きいスーパーボールを
用意。1回200円。
開始が楽しみだー。



■■■開始!■■■

15時5分 轟音とともにブルーインパルスの
アクロバット飛行でお祭りスタート。

TVでしか見た事なく、今後も生で見る事
ないだろうと思っていたブルーインパルスを
目の当たりにしてテンションが上がる。
かっこいい!






子供たちの鼓笛隊などがメイン道路を通過していき、
お祭り本番。


■■■大忙し■■■

鼓笛隊が過ぎ、人々が流れ込んでくると
たこ焼き屋はもう途切れる事なくお客さんが来る。
そのうち行列ができ、結果お祭りが終わるまで
ずっと大忙しだった。















スーパーボールすくいもなかなか人気だった。
やはり大きくてなかなかすくえないけど、
ワンピースのスーパーボールは人気だった。
ダメだって言ってるのにくれくれいう小学生達。
また、ズルをする子もチラホラ。
なんといって注意すればいいか分からず、
苦笑するばかりだった。

でも、言うとピタと辞める。悪いことしてるんだって
わかってやってるんだなーと思った。
それがまた可愛かったりもする。

子供相手の商売は難しい 笑

いろんな事がありつつもゆるゆると時間は
過ぎていく。

途中、フォトグラファーの村カメさんや
ハヤサカさんもお手伝いしてくれた。

振り返ると、今朝お世話になったオガタさんが
来てくれてたり、
顔を全く覚えていなかったけど、
久しぶり。と言われ首を傾げてたらカワカミだよ
と言われて、名前は聞いた事あると思い、
なんとか取り繕ってみたり。

作業を依頼してくれた方々も
たくさん来てくれていたようだった。

東名、野蒜ではハヤサカさん、カワノさん、
ヨコヤマさんたちに依頼主とのやり取りを
任せきりなので、依頼主をさっぱり
覚えてなかったりする。オガタさんやヒラタさん、
水道を貸してくれたカマタさんはなんとか
覚えたんだけど、後は顔を知らなかったり、
顔は知ってるけど名前を知らなかったりで
こういうとき困るなと思った。









南三陸町のヨコヤマさんの知り合いのアサノさんも
タイキを連れて遊びにきてくれた。
ようやくこの時名前を教えてもらい、
今までより仲良くなった気がした。

タイキは会う度にやんちゃ度が増してる気がした 笑

いいTシャツ着てるじゃないっ!


■■■鎮魂と希望■■■

すっかり日も沈み、もうたこ焼きを10パック買って帰りたいタイキのママもたこ焼き屋が繁盛しすぎてて
ずっと待ちぼうけをくらい、花火も見ていく事に。

鎮魂と希望の花火。
普段は15分ほどの小規模の花火らしい。
今回は祈りを込めての1時間。
盛大な花火だった。

タイキママの仕事が無い現状の話などを聞きつつ
花火を見上げる。

ちょうど先日ボランティアのあり方と
高齢の被災者の仕事先がない現状を記したブログを
村カメさんの紹介で読んだばかりでちょっと
ママの言葉が重く感じた。
いつまでもボランティアで入る事はよくないと
ボランティアに入ったときから思っていた。
思っていただけのうちはまぁいつかはと
思っていたくらいだったが、直に仕事が無いという
話を聞くと、どうしていいか分からず、困った。
僕らがボランティアに入っているからとう
理由で仕事が無いという訳でもないと思うけれども、
僕らがやってる事を仕事として請け負う業者がいれば
雇用も出来、被災地でも経済が回るだろう。
でも業者の数も少ないので、なかなか難しいのも
現状。またお金がかかるよりも無償でやってくれる
ボランティアに頼ってしまうのも...。

微妙な思いになりつつ、席を離れ花火を撮影し、
またスーパーボールの所に戻るとタイキがママに
抱きついて泣いていた。
他の子にちょっかいをかけて逆に
やられちゃったのかと思ったら、
他の子が持っていたカブトムシだかのおもちゃが
すごく欲しかったようでぐずっていただけだった。

よし、おじさんと探しに行こうと言って
連れ出す。と、すぐに泣きやみ、
あっちの屋台こっちの屋台と思うがままに歩き出す。
おっかけるのが大変。
腕にぷかぷか浮かぶ風船をつけていたので、
すれ違う人にからまるからまる。もう大変。

どこを探してもカブトムシがいなかったので、
どうしようかと聞いたら、じゃあお面!というので
お面屋さんでお面を買う事に。

800円。お面ってそんなに高いんだ。
まぁ喜んでくれたから良しとしようか。

この頃に、ふっせーが合流してくれて
スーパーボールすくいを手伝ってくれていた。





■■■お祭りの終わりと撤収■■■

20時には花火も終わり、
20時半にはお店の販売も終了するようにと
指示が出る。

スーパーボールはもう暗がりになり、お客さんも
ほとんど来ないので頃合いをみて片付ける事に。
僕が小さく穴をあけたビニール袋にスーパーボールを
水ごと流し込み、水切りをしている間に
テントは畳まれていた。
そして車を取りに行っている間に、たこ焼き屋の
片付けもテキパキと進められており、
もう一台ハイエースを回している間にほぼ撤去が
終わっていた。

恐るべし義援隊。
普段の作業のたまものかしら。

21時には撤収完了。すばらしかった。
 
■■■解散■■■

お祭り組はお風呂に入っておらず、寝る場所は
またオガタさんちを借りる事になっていた。

それ以外の人たちはお風呂に入ってから
お祭りに参加し、いつものコミュニティーパークに
テントを張っていたので、ここで解散。

僕らは22時まで大観荘がやっているという
どこからともない情報で大観荘を目指すも、
17時までという事で肩を落とす。
パレ松はどうだと、一応聞くだけ聞いてみようと
いう事になり、パレ松に移動。
と、OKだった。
嬉しかった。パレ松万歳。

すぐさま車を停めて、お風呂に。
 

■■■オガタ家へ■■■

お風呂から上がる。
さすがに23時も回り、ヨコヤマさんがオガタ家に
お世話になるのを辞めておこうと考えていた所に、
ハヤサカさんからまだ来ないのかと連絡が来たと
連絡が。

待っていてくれているようなので、
急いでオガタ家へ。

玄関をくぐり居間を見ると、みんな起きて
待っていてくれた。しかもテーブルの上を見ると
大皿に焼きそばや揚げ豆腐などが並んでいる。

戻り際にヨヘさんが手ぶらでは悪いと
買ってくれたコンビニの焼き鳥なども並べて
遅い夕食。

徹夜だったので、酒を飲むと即寝してしまいそうで
お茶でやり過ごしていたが、ヨコヤマさんに鍛高譚を
進められ、越乃寒梅を呑み案の定ダウン。
隣の部屋を借りて眠りに落ちる。

次の日朝起きて聞いた話、ヨコヤマさんたちは
4時までお父さんやお母さんのお話を聞いたりして
越乃寒梅が空くまで飲んでいたそう。

眠くなければ僕もつきあったのだけれども、
金曜日普通に仕事して、運転して、作業して
酒を飲めば撃沈だもの。酒の弱いドライバーは
そこが辛い。

ヨコヤマさんはどんな状況下でも起きているから
僕が辛いとか言ってちゃダメなんだけれども。
ホント凄いな。実は色々考えてるんだろうな。

1日目終了。

 

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