4月17日 日曜日  

■■■暑い■■■

夜の寒さと朝の暑さでか、首を寝違える。
9時頃ケイコの声で起き、すぐ陸前高田に。

二日市公民館に昨夜買ったズボン等を届ける。
気がついて買ってみた鷹の爪も板さんに喜ばれた。
味のアクセントになればと。

子供たちも表に出てきた。
シュンヤは本当に面倒見がいいな。
板さんの娘さんとシャボン玉遊びをする。
ヒロタカも優しい。シュンヤと交代で
一緒に遊んであげてた。



2日目当初の予定は、他の地域を回ってみる。
だったが、高台にあり、津波を免れた金剛寺の
不動堂にて桜の宴が催されるとの事で、
2日目も陸前高田にとどまる事に。

奇跡的に津波後の瓦礫の中から見つかった
陸前高田の気仙地区でのお祭り、
けんか七夕まつりで使用される
鉄砲町の法被を着させてもらう。

法被はやっぱりかっこいいねぇ。
ちょっと地元の祭りが恋しくなった。


法被を着て撮影したりしているところに、
自衛隊が水を運んできた。
フロントガラスに"けっぱれ岩手"と書かれている。

菅野ちゃんに、岩手弁?がんばれって意味? と
聞くと、岩手では言わないです。
ちょっと聞いてきます!と言って行って帰ってきた。
青森の言葉みたいです!

すごいなーよくいきなり聞きにいけるねー。って
言ったら、
「津波で人見知りも流されてしまいました。あはは」
と。

ぐぅ。


その後、昨日の残った物資を月山神社へ。
急な坂を上ってたどり着き、朝の作業をしている
年配の方に聞くも、足りているので大丈夫ですと。

そろそろ物資は必要ないかな。
ガラスのむこうの廊下にはナプキンも山盛り。
ちょっと3人しょんぼりしながら二日市公民館へ
戻る。

二日市公民館に戻ると、すでにシュンヤと
菅野ちゃんは金剛寺に向けて歩いて出かけたとの事。
小泉ちゃんは小さい子のお守りで居残り。
ヒロタカを車に乗せて出発。

途中自転車をひいたシュンヤと菅野ちゃんを発見。
思いのほか遠かったというので、自転車ごと車に
乗せて再度出発。


■■■陸前高田の魂が響く■■■

小さなつぼみをつけた桜が街を見下ろす。
またここからがんばろうと言っているよう。

第一回 陸前高田さくら祭り

街へ向かって1分の黙祷のあと
高台を切り開きそこに住み、生活を取り戻して
陸前高田市復興のためがんばろう!
という言葉で宴がスタート。




結っこというボランティア団体が指揮をとって、
全国に流通していた陸前高田の酒、酔仙が100本も
集ったらしい。すごい。

他にも北海道や熊本から来られたボランティアの
方々が食べ物をふるまう。

個人で来ている自分は何もできないのがちょっと
悔しい。



けんか七夕太鼓

ご老人方も若い子たちも地元の音に、涙してた。
初めて見た僕も泣きそうになった。
ケイコとnonちゃんは泣いていた。

震災後大船渡市に移り住んだ子も
太鼓を叩くために駆けつけた。
かっこよかった。



その後、この金剛寺でずっとテント生活をしている
佐藤さんの力強いコメントがあり、
鬼剣舞、権現舞や歌などいろいろ披露された。






北上市から鬼剣舞(おにけんばい)

女性シンガー





炊き出しの人だと思ったら、北海道から来た
ボイスパーカッションの人たちだったり。





最後には、ふるさと、陸前高田市歌をみんなで
合唱。
分からないけど歌詞を見ながら一緒に歌った。

ここから陸前高田は立ち上がるんだなと思った。
今後もずっと見ていきたいと思う。

法被を纏って宴に参加した畳屋さん。

黙祷前に高台から街を見た瞬間、泣いていた。
気づいたけど、何も声がかけられなかったので、
見ないふりをした。

震災後久々に会う方々と言葉を交わし、
喜び合ってた。

がんばって。とはいわないで。という言葉と
眼から汗が出ちゃったという言葉が
印象的だった。


■■■気仙沼へ■■■

宴も終わりいい時間になったので、
陸前高田を後にする事に。

シュンヤたちを公民館まで送り、
また来るねと約束して出発。

気仙沼へ。

少し走った所でnonちゃんが荷室を見て
自転車!!!と。
シュンヤの自転車載せっぱなしだった。
今回はナイスnonちゃんいろいろナイスでした。
せっかくいい感じでさよならしてきたのに、
恥ずかしい。

公民館に戻り、自転車を下ろして再び気仙沼に。

今週から大きな船の撤去も始まるらしく、
気仙沼も少しずつだけど進んでいるよう。

だけど相変わらず浸水している場所や、
水(塩水だった)が溢れ出てる所などもあり
道のりは長く感じた。








■■■仙台へ■■■

今回はウチのお客さんからも、支援物資をいただき、
また、そのお客さんがお仕事を
一緒にされたことがある仙台の造形会社に物資を
届けてほしいという使命を受けていたので、
震災後初仙台へ。

懐かしい風景を見ながら一路その会社のある所まで
走る。宮城野区。
道中、傍らに立つ建物。半壊してるものもあれば、
普通に営業しているお店も。
瓦屋根にはブルーシート。
道は東北道のようにぼこぼこしてしまっていて、
マンホールが浮き上がってしまっている所もあった。

到着するも、会社に人影がなく、お客さんに電話を
して物資を裏口に置いて任務完了。

その後電話で伺った話、大変喜ばれていたみたい。
よかった。


■■■石巻へ■■■
その後日も暮れ始めていたけど、石巻へ。
石巻に入ると先週訪れたときよりも、
市街地は瓦礫が減っていた。
津波に流された車も撤去されていた。

石巻も進んでいる。
暗くなってしまい、通行許可証の期限もあり、
今日中に高速に乗らないと
行けなかったので早々と後にし、
帰路へ。



行き、三陸道の上りが大変混んでいたので、
前回石巻を後にした時同様、古川ICへ下道で行く。

結局nonちゃんのお祝いが出来ず、買ったプリンも
いつしか車の中で転がりぐちゃぐちゃに
なっていたし、買ったろうそくもポケットの中で
出番を待ちわびてた。

何が食べたいかと聞くと、寿司。
それ以外なら何でもいい。
とのこと...。

うーむと思いながら走っていると、平禄寿司が出現。
すかさず入ってお寿司で誕生日祝い。
杏仁豆腐に1本ろうそく立てて、
申し訳な誕生日祝い。
ホントこんなんでごめんなさい。
でも祝えてよかった。

古川ICから乗り、和光北ICまで。
通行許可証を使うため行きはETCカードを
抜いていたけど、
仙台、石巻を回ったので帰り道は
ETCカードをさしていた。
古川ICから乗り、浦和で外環に乗るまでは
"一般"のゲートを通貨したので、よかったのだけど、
外環のゲートは"ETC/一般"だったため
ETCが反応してしまった...。
最後の最後にポカしてしまった、
相変わらずがっかりな僕だった。


同行者
ケイコ
non

ーありがとうー
あ〜やさん
水越夫妻
516 Designing Studio、The room、らっさん、SOY BEANS
nonちゃん、non父上、Mother Earthメンバー

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